「いつもの棚に、あの赤いパッケージがない…」
あなたも、そんな衝撃を受けた一人ではないでしょうか。
スーパーのコーヒー売り場、特に輸入食品コーナーで放っていた独特の存在感。
甘いバニラの香りと、ハワイの風を感じさせてくれるライオンコーヒー。
それが突然、私たちの日常から姿を消してしまったかのように感じられます。
ネットで検索すると「販売終了」の文字が踊り、不安な気持ちになりますよね。
「もう日本では買えないの?」
「メーカーが潰れてしまったの?」
そんな憶測が飛び交っていますが、まずは安心してください。
ライオンコーヒーは販売終了していません。
ただ、私たちが慣れ親しんだ「買い方」や「価格」が、ここ数年で劇的に、そして不可逆的に変わってしまっただけなのです。
この記事では、なぜ「販売終了」という噂がこれほどまでに広がったのか、その複雑な背景を徹底的に解明します。
単なる在庫切れではない、流通業界の構造変化。
そして、円安やハワイ現地の農業危機がもたらした、避けては通れない価格高騰の現実。
さらに、廃盤商品をこよなく愛する私が、この苦境を乗り越えるために見つけ出した「今どこで買えるのか」「高騰する価格に対してどう向き合えばいいのか」という具体的な解決策。
そして何より、ライオンコーヒーの魂を受け継ぐ、あるいは凌駕するかもしれない「ポスト・ライオン」となる魅力的な代替品まで。
あなたのコーヒーライフを救い、新しい扉を開くための全ての情報を、ここにまとめました。
- カルディ等の店頭から消えた本当の理由と流通構造の変化
- ドン・キホーテやコストコなど現在も購入可能なルートの全貌
- 円安やハワイ現地の生産危機が招いた価格高騰の真相
- 味が似ているおすすめの代替コーヒーと自作フレーバー術

ライオンコーヒーの販売終了の噂はなぜ流れたのか

火のない所に煙は立たないと言いますが、今回の「販売終了」の噂には、明確な火元が存在しました。
それは、私たち消費者にとって最も身近な接点での変化です。
「あるのが当たり前」だった場所から消えたとき、人はそれを「終了」と認識します。
ここでは、市場で起きている激震と、私たちが直面している「買えない」「高い」という現実の裏側にある事情を、業界構造の視点から深く、詳細に掘り下げていきます。
カルディの店頭から消えた衝撃と流通構造の変化

多くのファンにとって、ライオンコーヒーとの出会いの場所はカルディコーヒーファームだったのではないでしょうか。
入り口で配られる甘いコーヒーの香りに誘われて店内に入り、所狭しと並べられた輸入食品の中から、あの赤いライオンのパッケージを見つける喜び。
1袋1,000円そこそこで買える手軽な贅沢として、私たちの週末の楽しみに定着していました。
友人へのちょっとした手土産にも最適でしたよね。
しかし、2025年頃から状況は一変しました。
いつもの棚に行っても、ライオンコーヒーが見当たらないのです。
最初は「たまたま売り切れかな?」と思いましたが、何度通っても棚は空のまま。
勇気を出して店員さんに尋ねても、「取り扱いが終了しました」「今後の入荷予定はありません」というつれない返事が返ってくるばかり。
これが、ネット上で「ライオンコーヒー 販売終了 なぜ」と検索されるようになった最大のトリガーです。
実はこれ、メーカーが日本から撤退したわけではありません。
「カルディという販路から外れた」というのが正確な事実です。
では、なぜカルディはライオンコーヒーを手放したのでしょうか。
そこには、カルディ独自のビジネスモデルと、輸入食品業界全体の構造変化が関係しています。
カルディは元々、自社焙煎のコーヒー豆を主力商品として成長してきました。
店頭での試飲サービスも、基本的には自社の「マイルドカルディ」などを知ってもらうための戦略です。
一方で、他社ブランドの輸入食品に対しては、非常にシビアな利益率基準を設けていると言われています。
ここに、後述する円安や原材料費の高騰が直撃しました。
仕入れ原価が急上昇し、カルディが想定する「輸入食品の販売価格帯(客単価1,000円〜1,500円前後のゾーン)」を維持することが不可能になったのです。
もし店頭に並べ続けるなら、価格を2,000円以上に設定しなければなりません。
しかし、カルディの顧客層は「宝探しのようなワクワク感」と「手頃な価格」を求めて来店します。
コーヒー1袋に2,000円を出す層とは、微妙にズレが生じてしまうのです。
結果として、「商品ラインナップからの除外(カット)」という経営判断が下された可能性が極めて高いでしょう。
私たちが感じた「消失感」は、日本市場からの撤退ではなく、マス向けのバラエティショップという巨大な窓口が閉じてしまったことによるものだったのです。
ドン・キホーテや成城石井など実店舗の現在地

「じゃあ、もうネットでしか買えないの?」
「今日すぐに飲みたいのに、通販じゃ間に合わない!」
そう嘆くのはまだ早いです。
カルディからは姿を消しましたが、実店舗での取り扱いが完全にゼロになったわけではありません。
私が実際に足を使い、都内近郊のスーパーや雑貨店を調査したところ、販売チャネルは明確に「二極化」していました。
まず、頼りになるのがドン・キホーテです。
「驚安の殿堂」を掲げる彼らですが、ライオンコーヒーに関しては、かつてのような激安価格ではありません。
それでも、輸入食品コーナーの圧縮陳列の中に、しっかりとライオンの姿を確認できました。
ドン・キホーテは、若年層や特定のファン層に向けた品揃えを重視するため、多少価格が上がっても「指名買い」される商品は棚に残す傾向があります。
「ドンキにならあるかも」という期待を裏切らないのは流石です。
深夜に急に飲みたくなった時、駆け込める場所があるのは心強いですよね。
次に、成城石井です。
こちらは「高質スーパー」としてのポジショニングを確立しています。
価格感度よりも品質や嗜好性を重視する顧客層が多いため、単価が上がった現在のライオンコーヒーとも親和性が高いのです。
「高くても良いものが欲しい」「毎日の生活に彩りを添えたい」という層に向けて、現在も棚のゴールデンゾーンではないものの、しっかりとラインナップされています。
その他、イトーヨーカドーなどの大規模GMS(総合スーパー)でも、一部店舗の輸入食品コーナーで生存が確認されています。
また、カルディの競合と言われる「ジュピターコーヒー」でも、店舗によっては在庫を持っているケースがありました。
ただし、以前のように「どこのスーパーでも見かける」状態ではありません。
これからは、なんとなく探すのではなく、「売っている店を狙って行く」という能動的な行動が必要になります。
実店舗での生存確認リスト(2026年版)
- ドン・キホーテ:深夜営業が強み。価格は上昇傾向だが在庫あり。
- 成城石井:高級路線で継続販売中。安定して入手可能。
- イトーヨーカドー:大型店舗の輸入食品売り場なら可能性あり。
- ジュピターコーヒー:カルディの競合だが、店舗によっては在庫が残っているケースも。
- 明治屋・紀ノ国屋:高級スーパー系は取り扱い継続の可能性大。
コストコは価格高騰も在庫安定の最後の砦

ライオンコーヒーを語る上で、絶対に外せないのがコストコの存在です。
793g(28oz)という枕のような巨大パッケージ、通称「緑ライオン(カフェハワイ)」は、長年ヘビーユーザーの家計を支えてきました。
私も会員カードを更新する理由の半分は、このコーヒーを買うためと言っても過言ではありませんでした。
あの巨大な袋をカートに入れる時の、「これでしばらくコーヒーには困らないぞ」という安心感は格別です。
しかし、ここ数年でコストコの売り場でも激変が起きています。
価格の変化を見てみましょう。
2023年頃までは、この大容量パックが1,800円台で購入できていました。
特売の日にはさらに安くなることもあり、まさに「価格破壊」の象徴でした。
それが2024年、2025年と段階的に値上げされ、2026年1月現在では約3,998円。
なんと、わずか2年半で価格が2倍以上(約2.17倍)に跳ね上がっているのです。
売り場で値札を見た時、思わず「嘘でしょ?」と声が出てしまったのは私だけではないはずです。
「高すぎて買えない…」と離れてしまった会員さんも多いと聞きます。
ですが、ここで冷静に電卓を叩いてみてください。
この価格高騰下においても、コストコは依然として「最後の砦」であり続けています。
| 販売チャネル | 内容量 | 販売価格(目安) | 100gあたりの単価 |
|---|---|---|---|
| 一般小売・通販 | 140g | 約1,500円 | 約1,071円 |
| コストコ | 793g | 約3,998円 | 約504円 |
表を見れば一目瞭然です。
一般の小売店で買う小袋(140g)は、100gあたり1,000円を超えています。
対してコストコは、倍になったとはいえ100gあたり約500円。
つまり、依然として市場価格の「半値以下」なのです。
在庫も比較的安定しており、ユーザー評価も4.6と高水準を維持しています。
取り扱いの中心はフレーバーなしの「ミディアムダークロースト」ですが、コーヒー本来の味を楽しみたい派にとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。
年会費を払ってでも、コストコでまとめ買いするのが、現時点で最も経済的な防衛策なのです。
円安とインフレによる輸入コスト増大の深刻度

「それにしても、なんでこんなに高くなったの?」
「便乗値上げじゃないの?」
そんな疑念を持つ方もいるかもしれません。
しかし、調査を進めれば進めるほど、これは一企業の努力でどうにかなるレベルを超えた、マクロ経済の波であることがわかってきました。
最大の要因は、やはり「歴史的な円安」です。
ライオンコーヒーは、豆の栽培から焙煎、パッキングに至るまで、すべてハワイ(米国)で行われています。
100%完全輸入品であるため、為替レートの変動がダイレクトに輸入原価を直撃します。
1ドル110円台だった時代と、150円、160円の世界では、仕入れコストが単純計算で1.5倍近く変わってしまいます。
メーカーがどんなに頑張っても、為替の壁だけはどうにもなりません。
これに加えて、世界的なインフレと原油高が追い討ちをかけました。
ハワイから日本へコーヒーを運ぶための船便や航空便。
これらにかかる「燃油サーチャージ」が高騰しています。
さらに、日本国内での物流コストも「2024年問題」以降、上昇の一途を辿っています。
ドライバー不足による運賃の値上げは、最終的な商品価格に転嫁せざるを得ません。
また、食品の安全性確保に関わるコストも無視できません。
日本は食品衛生法に基づく残留農薬基準(ポジティブリスト制度)が非常に厳格です。
フレーバーコーヒーに含まれる香料や添加物についても、厳密なコンプライアンスが求められます。
これらの検査費用や対応コストも、すべて商品価格に含まれています。
かつてのような「安価な輸入コーヒー」としての地位は、経済構造の変化によって物理的に維持不可能になってしまった。
これが、私たちが直面している厳しい現実の正体です。
もはや、ライオンコーヒーは「手頃な日常品」ではなく、「嗜好品」としての地位にシフトせざるを得なかったのです。
ハワイ現地の生産危機と労働力不足の現実

為替の問題だけではありません。
コーヒーの故郷、ハワイ現地でも深刻な生産危機が進行しています。
ハワイのコーヒー農園は今、二重、三重の苦しみに喘いでいます。
一つ目は、「病虫害の影響」です。
特に深刻なのが「コーヒーベリーボーラー(CBB)」という害虫と、「コーヒーさび病(Coffee Leaf Rust)」の蔓延です。
CBBは、ゴマ粒ほどの小さな甲虫ですが、コーヒーの実の中に潜り込んで種子を食べてしまう恐ろしい虫です。
一度発生すると収穫量が激減し、豆の品質も著しく低下させます。
さび病は葉を枯らし、木そのものを弱らせてしまいます。
これらに対処するためには、農薬の散布や厳格な管理が必要となり、生産コストを押し上げる要因となっています。
ハワイ全土、特に有名なコナ地区での収穫量が不安定化しており、ブレンド用のアラビカ豆全体の価格ベースが上昇しているのです。
二つ目は、「労働力不足と人件費の高騰」です。
ハワイ州は全米でも物価が高い地域として知られていますが、それに伴い最低賃金も上昇を続けています。
コーヒーの収穫は、平坦な土地では機械化が進んでいる場所もありますが、高品質な豆が育つ斜面などでは、今でも人の手による手摘み(ハンドピック)が主流です。
しかし、農園で働いてくれる労働者を確保するのが年々難しくなっています。
人件費を上げなければ人が来ない。
でも、人件費を上げればコーヒーの価格を上げざるを得ない。
この負のスパイラルが、ハワイのコーヒー産業全体を覆っているのです。
私たちが支払っている4,000円という価格には、ハワイの農家さんがこの厳しい環境下でコーヒー作りを続けるための「存続コスト」が含まれているとも言えるでしょう。
美しいハワイの景色を守るための代償だと考えれば、少しは納得できるかもしれません。
サイズが減ったパッケージ変更とシュリンクフレーション

最後に触れておきたいのが、商品の「規格変更」についてです。
久しぶりに通販でライオンコーヒーを注文して、届いた箱を開けた瞬間、「あれ、なんか小さくない?」と感じたことはありませんか?
残念ながら、それは錯覚ではありません。
以前の標準サイズであった7oz(198g)や10oz(283g)のパッケージは、市場からほぼ姿を消しました。
現在、一般流通ルートで主流となっているのは140gの小容量パッケージです。
これは、食品業界で広く行われている「シュリンクフレーション(実質値上げ)」の典型例です。
もし、従来の198gのまま販売を続けようとすれば、店頭価格は2,000円を軽く超えてしまうでしょう。
スーパーマーケットの棚割において、コーヒー1袋に2,000円以上のプライスタグが付いていると、消費者は手に取ることを躊躇してしまいます。
1,980円と2,000円の間には、心理的に大きな壁があるのです。
そこでメーカーは、内容量を減らすことで、なんとか1,500円前後の「まだ手が届く価格帯」に留まろうとしたのです。
物理的な満足感、袋を持った時のずっしりとした重みが減ってしまったのは、ファンとして本当に寂しいことです。
ネットのレビューでも、「お試しサイズかと思った」「少なすぎてすぐなくなる」という辛辣な意見を見かけます。
しかし、これはメーカーが私たちに意地悪をしているわけではありません。
ブランドを存続させ、日本のスーパーの棚に商品を置き続けるための、ギリギリの生存戦略だったのです。
量が減ったことを嘆くよりも、この厳しい状況下でも日本向けの商品を作り続けてくれていることに、私は感謝したいと思い始めました。
小さくなったその一袋には、メーカーの苦悩と努力が詰まっているのです。
それに、開封後の酸化を考えると、140gというのは意外と理にかなったサイズ感なのかもしれません。
ライオンコーヒーの販売終了説はなぜ好機なのか

ここまで、値上げやサイズダウンといった厳しい現実ばかりをお伝えしてきました。
「もうライオンコーヒーは諦めるしかないのか…」
そんなため息が聞こえてきそうですが、ちょっと待ってください。
私は、この「販売終了騒動」を、むしろ新しいコーヒー体験への入り口=好機(チャンス)だと捉えています。
一つの扉が閉まれば、必ず別の扉が開くものです。
ここからは、今の時代に合った賢い入手方法や、私が実際に試して「これはアリ!いや、むしろこっちが好きかも!」と唸った代替品たちをご紹介します。
楽天やAmazonなど通販で賢く買うためのテクニック

近所のスーパーで見つからない今、私たちの主戦場はEコマース(ネット通販)に移りました。
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどを覗けば、まだライオンコーヒーは溢れています。
しかし、そこは玉石混交のジャングル。
賢く買わなければ、無駄に高いお金を払ったり、古い商品をつかまされたりするリスクがあります。
まず注目すべきは、「コストコ再販(Resell)」の存在です。
通販サイトで、コストコと同じ793gの大容量パックが売られているのを見たことはありませんか?
価格は4,980円や、2袋セットで9,480円など。
これは、業者がコストコで仕入れた商品に、手数料と送料を上乗せして販売しているものです。
「転売品でしょ?」と敬遠される方もいるかもしれません。
ですが、コストコの年会費(約4,840円)や、店舗までのガソリン代、移動時間を考慮すると、実は非常に合理的な選択肢になり得ます。
近くにコストコがない、あるいは会員になるほど頻繁には行かないという方にとっては、プラス1,000円程度の手数料で自宅まで届けてくれるのは、ある意味「代行サービス」として優秀です。
次に、「正規輸入品」と「並行輸入品」の違いにも注意が必要です。
正規輸入品は、株式会社ハワイコーヒーカンパニーなどの正規代理店を通しており、品質管理や検疫対応が万全です。
パッケージの裏面に日本語の成分表示シールが貼られているのが目印です。
一方、並行輸入品は価格が安い場合もありますが、保管状態が不明確だったり、賞味期限が短かったりするリスクもゼロではありません。
商品ページを見る際は、「発送までの日数」も必ずチェックしましょう。
「在庫なし(注文後発注)」のショップだと、届くまでに数週間かかることもあります。
「あす楽」や「Prime配送」に対応しているショップを選ぶのが、ストレスなく入手するコツです。
ロイヤルコナコーヒーという進化系代替品の魅力

「ライオンコーヒーのあのフレーバーが好きだけど、もっとコーヒーらしいコクも欲しい」
そんな欲張りなあなたにこそ試してほしいのが、ロイヤルコナコーヒー(Royal Kona Coffee)です。
実はこのブランド、ライオンコーヒーと同じ親会社(Hawaii Coffee Company)の傘下にあります。
言わば、血の繋がった兄弟のような関係なのです。
しかし、その性格は少し異なります。
私が飲み比べて感じた最大の違いは、その「ボディ感」と「コーヒーらしさ」です。
ライオンコーヒーが「香り」を全面に押し出した軽やかな飲み口であるのに対し、ロイヤルコナはもう少しどっしりとしたコクがあります。
酸味は控えめで、ミルクとの相性も抜群。
特に「バニラマカダミア」などの定番フレーバーに関しては、香りの方向性はライオンと酷似しています。
また、ライオンコーヒーにはない「ハニーマカダミア」などの独自フレーバーも展開しており、これがまた絶品なのです。
「ライオンコーヒーが手に入らなくて、仕方なくロイヤルコナを買ってみた」
そんな人の中から、「あれ?むしろこっちの方が味がしっかりしていて好きかも…」という乗り換え組が続出しているのです。
価格帯もライオンコーヒーとほぼ同等か、ショップによっては少し安く設定されていることもあります。
コストコでも時折取り扱いがあるため、もし見かけたら迷わずカートインしてみてください。
それは妥協ではなく、あなたのコーヒーライフの「進化」になるはずです。
ハワイアンアイルズで楽しむ南国の香りと甘い余韻
パッケージのデザインも含めて、ハワイの空気感を丸ごと楽しみたい。
そんな雰囲気重視の方におすすめなのが、ハワイアンアイルズ・コナコーヒー(Hawaiian Isles Kona Coffee)です。
こちらのブランドの特徴は、なんといってもその「甘い余韻」にあります。
酸味とコクのバランスが非常に良く、口に含んだ瞬間に広がる香りの華やかさは、ライオンコーヒーにも引けを取りません。
特に人気なのが「バニラマカダミアナッツ」フレーバー。
私の個人的な感想ですが、ライオンコーヒーよりも少し酸味が爽やかで、後味にバニラの甘さがスッと残るような印象を受けました。
朝の目覚めの一杯として、これほど最適なコーヒーはないかもしれません。
ハワイの朝食、パンケーキやアサイーボウルと一緒に飲むシーンが目に浮かぶような、明るい味わいです。
ライオンコーヒーが少し「重い」と感じるようになった方や、もっと軽やかにフレーバーを楽しみたい方には、むしろハワイアンアイルズの方がフィットする可能性があります。
ABCストアなどでよく見かけるお馴染みのパッケージは、キッチンに置いておくだけでもテンションが上がりますよね。
ライオン一択だった視界を少し広げてみると、こんなにも素敵な選択肢が待っていたのです。
日本国内の輸入食品店でも比較的よく見かけるブランドなので、実店舗での遭遇率も意外と高いのが嬉しいポイントです。
コスパ重視なら自作フレーバーという錬金術

「代替品もいいけど、やっぱり1袋2,000円近い出費は家計に響く…」
「毎日ガブガブ飲みたいのに、嗜好品になってしまっては手が出ない」
そんな切実な悩みを持つ方へ。
私が実践している、最も経済的で、かつ満足度の高い「錬金術」をこっそり伝授します。
それは、「安価なレギュラーコーヒーに、フレーバーシロップを後入れする」という方法です。
カフェでは当たり前に行われていることですが、自宅でやっている人は意外と少ないのではないでしょうか。
やり方は驚くほど簡単です。
究極の自作フレーバーコーヒー・レシピ
- ベースのコーヒーを用意する:
コストコで売っている「カークランドシグネチャー」の大容量缶や、スーパーのPB商品など、100gあたり100円〜200円程度のコスパ重視の豆を選びます。クセの少ないミディアムローストがおすすめです。深煎りすぎると苦味が勝ってしまいます。 - シロップを用意する:
Amazonやカルディなどで売っている「トラーニ(Torani)」や「モナン(MONIN)」のフレーバーシロップを購入します。バニラ、マカダミアナッツ、ヘーゼルナッツ、キャラメルなど種類も豊富です。1本(750ml)あれば数ヶ月は持ちます。 - 魔法をかける:
いつも通りにドリップしたコーヒーに、シロップを小さじ1〜2杯(ポンプがあれば1〜2プッシュ)垂らすだけ。
たったこれだけで、驚くほど本格的なフレーバーコーヒーが完成します。
この方法の最大のメリットは、コストをライオンコーヒーの1/5〜1/10に圧縮できること。
さらに、甘さや香りの強さをその日の気分で自由に調整できるのも魅力です。
「今日は疲れているから甘めに」「朝は香りだけ楽しみたいから少なめに」といったカスタマイズが自由自在。
シロップを数種類揃えれば、「バニラ+キャラメル」のようなオリジナルブレンドを作ることも可能です。
正直、これを覚えてから、私は高いフレーバーコーヒーを買う頻度が激減しました。
「ないなら作ればいい」。この発想の転換こそが、最強の代替案かもしれません。
Eコマースで見つかるその他のハワイアンコーヒー
ロイヤルコナやハワイアンアイルズ以外にも、通販の世界にはまだ見ぬハワイアンコーヒーが眠っています。
もし予算に余裕があるなら、さらにディープな世界を覗いてみてはいかがでしょうか。
例えば、「ハワイアンパラダイス(Hawaiian Paradise)」。
ハレクラニホテルなどの高級ホテルでも採用されている実績を持つブランドで、上品な味わいが特徴です。
最初に酸味を感じさせつつ、後味にふわりと甘さが残るバランスは絶品。
高級リゾートのラウンジで寛いでいるような気分にさせてくれます。
また、少しマニアックですが「カウコーヒー(Ka’u Coffee)」も注目されています。
ハワイ島と言えばコナ地区が有名ですが、その隣、カウ地区で栽培されるコーヒーです。
オバマ元大統領の就任晩餐会で振る舞われたことでも話題になりました。
コナコーヒーよりも酸味が少なく、フルーティーでマイルドな口当たりは、日本人好みとも言われています。
生産量が少なく希少価値が高いため、ライオンコーヒー以上に入手困難ですが、コーヒー好きなら一度は試してみる価値があります。
ライオンコーヒーという「王道」が手に入りにくくなった今だからこそ、こうした「知る人ぞ知る名品」を掘り起こす楽しみがあります。
通販サイトの検索窓に「ハワイ コーヒー」と打ち込んで、レビューを読み漁る。
そんな宝探しのような時間も、コーヒー愛好家ならではの贅沢なひとときではないでしょうか。
メルカリやフリマアプリでの購入における注意点
最後に、フリマアプリでの購入についても触れておきましょう。
メルカリやラクマなどで検索すると、ライオンコーヒーが出品されているのをよく見かけます。
「定価より安い!」と飛びつきたくなりますが、ここにはいくつかの落とし穴があります。
まず、「賞味期限」の確認は必須です。
出品されているものの中には、贈答品で貰ったものの飲まずに放置されていた「古漬け」のようなコーヒーが混ざっていることがあります。
フレーバーコーヒーは香りが命。
期限切れはもちろん、期限内であっても保存状態が悪ければ香りは飛んでしまっています。
次に、「パッケージの状態」です。
旧パッケージ(198g時代)の画像を使っているのに、届いたのは新パッケージ(140g)だった、というトラブルも散見されます。
逆に、古いパッケージのまま出品されているものは、製造からかなりの時間が経過している証拠です。
「未開封だから大丈夫」と思うかもしれませんが、コーヒー豆(粉)は生鮮食品に近いものです。
時間が経てば経つほど、酸化が進み、あの素晴らしい香りは「油臭さ」へと変質してしまいます。
フリマアプリを利用する場合は、出品者の評価や商品説明をじっくり読み込み、製造日や賞味期限が明確に記載されているものだけを選ぶようにしましょう。
安物買いの銭失いにならないよう、あくまで「自己責任」での利用を心がけてください。
まとめ:ライオンコーヒーの販売終了はなぜ?その答えと未来

長くなりましたが、今回の「ライオンコーヒー販売終了騒動」の全貌が見えてきたでしょうか。
結論として、ライオンコーヒーは終わっていません。
しかし、その在り方は大きく変わりました。
カルディ等の手軽な販路からの撤退。
円安と現地の生産危機による価格高騰。
そして、生き残りをかけたパッケージの縮小。
これら全ての要因が重なり、「手頃な日常品」から「少し贅沢な嗜好品」へと、その立ち位置をシフトさせたのです。
記事の要点まとめ
- 販売は継続中:カルディからは消えたが、ドン・キホーテ、成城石井、コストコ、通販では購入可能。
- 価格はニューノーマルへ:1,000円以下で買える時代は終わった。4,000円のコストコパックが最安値の防衛線。
- 代替品の進化:ロイヤルコナやハワイアンアイルズなど、ライオンに匹敵する、あるいは凌駕する選択肢が存在する。
- 自作という解:フレーバーシロップを活用すれば、低コストで好みの味を再現できる。
「昔はよかった」と嘆くのは簡単です。
でも、時代が変われば、楽しみ方も変わります。
コストコ会員になってまとめ買いするもよし。
たまの贅沢として、成城石井で140gパックを大切に買うもよし。
あるいは、ロイヤルコナや自作フレーバーという新しい沼に飛び込むもよし。
選択肢は、以前よりもむしろ広がっているとさえ言えるかもしれません。
大切なのは、あの一杯のコーヒーがもたらしてくれる「幸せな時間」を失わないことです。
ライオンコーヒーが教えてくれたフレーバーコーヒーの楽しさを、形を変えながらでも、これからも長く愛し続けていきましょう。
この記事が、コーヒーを愛するあなたの「次の選択」の一助になれば、これ以上の喜びはありません。

