「あれ? いつも買っていたあの焼きチョコが見当たらない……」
夏の気配を感じ始める頃、スーパーのお菓子売り場で、ふとそんな風に立ち尽くしてしまったことはありませんか。
外側はカリッとしていて、中はホロホロと崩れる独特の食感。
そして何より、暑い夏の日でも指先が汚れずにパクパク食べられるあの手軽さ。
一度ハマると抜け出せない魅力を持つ焼きチョコですが、いざ買おうと思って棚を探しても、その姿がどこにもない。
私も先日、無性にあのサクサク感が恋しくなり、近所のスーパーやコンビニを3軒ほど回ってみたんです。
しかし、いくら探しても「グリコの焼きチョコ」という商品が見つからない。
店員さんに聞いても「うーん、最近入ってきてないですねぇ」と首をかしげられるばかり。
「もしかして、知らない間に販売終了してしまったの?」
「あんなに美味しかったのに、もう二度と食べられないの?」
そんな不安と焦りが頭をよぎり、スマホを握りしめて検索画面に向かった方も多いのではないでしょうか。
大好きな味が二度と食べられない喪失感は、私たちお菓子好きにとっては本当に辛いものですよね。
でも、安心してください。
その「ない」という状況には、実は意外な誤解と、そして嬉しい発見が隠されているんです。
本記事では、グリコの焼きチョコが見つからない本当の理由と、今すぐ私たちの「焼きチョコ欲」を満たしてくれる素晴らしい後継品たちについて、私の足と舌で集めた情報を徹底的に解説します。
- グリコに焼きチョコ製品がない理由と記憶違いの正体
- 復活した森永ベイクの現在の購入方法と歴史
- セブン、ローソン、ファミマで見つかる進化したPB焼きチョコ
- グリコ好きにおすすめしたい神戸ローストショコラの楽しみ方
焼きチョコはグリコで販売終了したのか検証

「絶対にグリコだったはずだ」という強い記憶。
私にも覚えがあります。
あの赤いパッケージ、親しみやすいロゴ、そして口に入れた瞬間の幸福感。
しかし、結論から申し上げますと、現在江崎グリコから「焼きチョコ」という名称を冠した通年商品は販売されていません。
「えっ、嘘でしょ? 私は確かにグリコの焼きチョコを食べた記憶があるのに」と思われるかもしれません。
私も最初はそう思いました。
自分の記憶を疑いたくない気持ち、痛いほど分かります。
しかし、公式サイトの製品カタログや過去のプレスリリースを何時間もかけて遡り、お客様センターのFAQまで確認しましたが、私たちがイメージする「グリコの焼きチョコ」という単体商品は存在しなかったのです。
では、私たちのこの鮮明な記憶はいったい何なのでしょうか。
単なる勘違いで片付けるには、あまりにも具体的すぎます。
ここでは、その記憶の正体を一つずつ丁寧に解き明かしていきます。
それは決してあなたの記憶力が悪いわけではなく、メーカーの巧みなブランド戦略や、脳の記憶処理の特性による「素敵な勘違い」なのかもしれません。
森永ベイクと勘違いしている可能性を調査

最も可能性が高いのが、森永製菓の「ベイク(BAKE)」をグリコ製品だと誤認してしまっているケースです。
2003年の発売以来、「焼いてあるから手で溶けない」という革新的な価値を提供し、焼きチョコ市場を牽引してきたのがこの「ベイク」です。
実はこれ、私の周りのお菓子好き仲間に聞いても、半数以上が「あれ? ベイクってグリコじゃなかったっけ?」と答えるほど、非常に一般的な勘違いなんです。
なぜこれほどまでに混同してしまうのでしょうか。
その背景には、いくつかの心理的な要因が絡み合っています。
まず第一に、パッケージのカラーリングです。
森永ベイクの基本パッケージは、チョコレートの濃厚さと焼き目の香ばしさを表現するために、赤や茶色を基調としたデザインが多く採用されてきました。
一方で、グリコの象徴的な商品である「ポッキー」や「アーモンドチョコレート」も、同様に鮮やかな赤をブランドカラーとしています。
スーパーの棚では、これら大手メーカーのチョコレート菓子が隣り合わせで陳列されることがほとんどです。
人間の脳は、膨大な視覚情報を処理する際に、「赤いパッケージの美味しいチョコ」という大まかなカテゴリーで記憶を保存する傾向があります。
その結果、森永のベイクを見た時に、無意識のうちに馴染みのある「グリコ」のブランドイメージを重ね合わせてしまっているのです。
第二に、機能性の共通点です。
ベイクの最大の売りは「手で溶けない」ことですが、グリコもまた、ポッキーなどで「持ち手が汚れない」という利便性を長年訴求してきました。
「手が汚れない美味しいチョコ=グリコ」という強力な図式が頭の中に出来上がっているため、ベイクの機能性を見た瞬間に「これはグリコの商品だ」と脳が自動変換してしまっている可能性があります。
そして第三に、ターゲット層の重複です。
ベイクは子供のおやつとしても、大人の仕事中の間食としても人気がありました。
グリコもまた、「おいしさと健康」を企業理念に掲げ、ファミリー層から絶大な支持を得ています。
「家族みんなで楽しめるお菓子」というポジショニングが一致していることも、メーカー名の混同に拍車をかけている要因の一つでしょう。
実際に商品を手に取って裏面の製造者欄を見てみてください。
もしあなたが探しているのが「表面がカリッとしていて、中はしっとり、夏でも溶けないチョコ」だとしたら、そこには「森永製菓」と書かれているはずです。
神戸ローストショコラとの名前の混同

次に考えられるのが、商品名に含まれる言葉の響きによる記憶のすり替わりです。
グリコには「神戸ローストショコラ」という、非常に人気の高い主力商品があります。
この「ロースト(Roast)」という言葉。
日本語に訳すと「焼く」「焙煎する」という意味になりますよね。
ここが誤解の大きな落とし穴なんです。
私たち消費者は、店頭で商品を検索したり記憶したりする際、商品名を一言一句正確に覚えていることは稀です。
多くの人は、「グリコの、なんか焼いたやつ」「グリコのローストなんとか」といった断片的なキーワードで記憶しています。
そして、いざ検索窓に文字を入力する時、「ロースト」という横文字よりも馴染みのある「焼き」という言葉に脳内で変換され、「グリコ 焼きチョコ」という検索ワードが完成してしまうのです。
しかし、実際の「神戸ローストショコラ」は、いわゆる「焼きチョコ」ではありません。
これは、チョコレートの原料であるカカオ豆をグリコの神戸工場で自家焙煎(ロースト)し、そのこだわりを商品名に冠したものです。
つまり、「焼いたチョコレート」ではなく、「焼いたカカオ豆を使ったチョコレート」なのです。
言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、この違いは商品の性質にとって決定的です。
焼きチョコは、成形したチョコレートをオーブンで焼くことで表面を固め、耐熱性を持たせています。
一方、神戸ローストショコラは通常のチョコレート製法で作られているため、熱に対する耐性はありません。
夏場にポケットに入れていれば、体温でドロドロに溶けてしまいます。
「焼きチョコだと思って買ったのに、ポケットに入れていたら溶けてしまった! あれ、昔食べたやつは溶けなかったのに、品質が変わったのかな?」
そんな風に感じた経験がある方は、十中八九、この言葉のトリックに引っかかってしまっていると思われます。
神戸ローストショコラには「ゴーフル」「芳醇カカオ」「クリーミーミルク」といったラインナップがありますが、特に「ゴーフル」は中にサクサクしたクランチが入っているため、食感の面でも焼きチョコと混同しやすい要素を持っています。
しかし、グリコの「ロースト」へのこだわりが消費者にしっかり届いている証拠とも言えるこの誤解。
ある意味で、グリコのブランディングの勝利と言えるのかもしれませんね。
過去にあったポッキーミディの記憶

「いや、私が探しているのは森永でもないし、普通の板チョコでもない。もっとこう、ぽってりとした独特の形をしたお菓子なんだ」
そんな風に、形状に対する具体的な記憶をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
その正体は、もしかすると2016年頃に販売されていた「ポッキーミディ」かもしれません。
ポッキーミディは、通常のポッキーの3分の2ほどの長さ(約90mm)で、その分チョコレートの比率が非常に高いのが特徴でした。
一本あたりの満足感が高く、まるで洋菓子店で売られている焼き菓子のような、高級感のある佇まいがありました。
通常のポッキーが「ポキッ」という軽快な音を立てるのに対し、ミディは「ボキッ」あるいは「モグッ」という、密度の高い音がしました。
特に「ショコラ」や「抹茶」などのフレーバーは、チョコレート部分が分厚くホイップされており、食べた時の食感が焼きチョコに近い「しっとり感」を帯びていたのです。
私自身、仕事の合間にこのポッキーミディを食べるのが大好きでした。
短くて食べやすく、デスクに置いても邪魔にならないサイズ感。
そして何より、あの濃厚なチョコ感が、疲れ切った脳みそに染み渡る感覚は、他の商品では代えがたいものがありました。
あの独特の食感を「焼きチョコ」として記憶している方がいても、全く不思議ではありません。
また、パッケージデザインも、通常のポッキーのような長細い箱ではなく、正方形に近いコンパクトな形状でした。
これが、焼きチョコなどの箱入り菓子と同じカテゴリーとして記憶される要因になった可能性もあります。
しかし残念ながら、ポッキーミディは現在、販売を終了しています。
スーパーの棚からあの可愛らしい箱が消えた時の寂しさは、今でも忘れられません。
もしあなたの記憶にある「グリコの焼きチョコ」が、短くて太いポッキーのような形状をしていたなら、それは幻のポッキーミディだった可能性が高いです。
廃盤商品となってしまった今、その味は記憶の中で美化され、より一層「また食べたい」という気持ちを掻き立てているのかもしれませんね。
カプリコのあたま等その他類似品との混同

記憶の混同には、さらに別のパターンも存在します。
それが「食感の類似性」による勘違いです。
焼きチョコの最大の特徴は、気泡を含んだエアリーな食感と、ホロホロと崩れる口どけですよね。
この食感を持つグリコ製品といえば、「カプリコ」です。
特に、コーン部分を取り除いてチョコレート部分だけを商品化した「カプリコのあたま」という商品は、形状も一口サイズで、焼きチョコと非常に似た体験を提供してくれます。
「カプリコのあたま」は、正確には「エアインチョコレート」というジャンルに分類されます。
チョコレートの中にガスを注入して空気を抱き込ませることで、軽い食感を実現しているのです。
一方、「焼きチョコ」は、チョコレートの表面を焼成(ベイク)することで、耐熱性と食感を生み出しています。
製法は全く異なりますが、ユーザーが口に入れた時に感じる「軽さ」や「エアリー感」、そして「噛んだ後にスッと溶ける感覚」は非常によく似ています。
そのため、「グリコの、あのフワッとしたチョコ」という記憶が、いつの間にか「グリコの焼きチョコ」という言葉に置き換わってしまっているケースが多々あります。
特にイチゴ味のカプリコは有名ですが、チョコ味のカプリコを食べた時の記憶が、焼きチョコの記憶とリンクしやすいようです。
また、過去には「冬のくちどけポッキー」など、ココアパウダーをまぶした商品も多数展開されていました。
これらの商品は「口どけ」を強調しており、焼きチョコの「ホロホロ感」とキーワードが重複します。
「手が汚れにくい」「食感が特別」「口どけが良い」という要素が複合的に絡み合い、架空の「グリコ製焼きチョコ」のイメージを作り上げているのです。
人間の記憶というのは本当に曖昧で、都合よく書き換えられてしまうもの。
でも、それだけグリコの商品が、多様な食感や楽しみ方を私たちに提供してくれてきたという証でもありますよね。
この「食感の記憶」を頼りに代替品を探すのも、また一つの楽しみ方だと私は思います。
本家ベイクは復活して現在も買える事実

ここまで読んで、「やっぱり私が探していたのは森永のベイクだったんだ!」と確信した方へ。
そして、「でも、ベイクも売っていない気がするんだけど……」と不安に思っている方へ。
ここで朗報をお伝えします。
森永製菓の「ベイク」は、現在も元気に販売されています!
「えっ、でも一時期ニュースで販売終了って見たよ?」
そうなんです。
その記憶もまた、決して間違いではありません。
実はベイクは、2019年に一度、惜しまれつつ販売を終了しているのです。
2003年の発売から16年、競争の激しいお菓子市場の中で売り上げが低迷し、ラインナップ整理の対象となってしまったのです。
当時はSNS上で「焼きチョコショック」と呼ばれるほどの騒ぎになり、「私の夏はどうすればいいの」「買いだめしなきゃ」といった悲鳴が溢れました。
私もあの時は、近所のコンビニからベイクが消えていくのを指をくわえて見ていることしかできず、絶望したのを覚えています。
しかし、物語はそこで終わりませんでした。
販売終了を嘆くファンの声があまりにも大きく、森永製菓さんには再販を望む要望が殺到しました。
「ベイクを買わない理由がない」というキャンペーンが展開され、ファンによる総選挙のような盛り上がりを見せたのです。
その熱意に動かされ、なんと2021年、ベイクは奇跡の復活を遂げたのです。
これは、私たち消費者の声がメーカーを動かした、稀有な成功事例と言えるでしょう。
今のベイクは、以前のような長方形の箱入りではなく、シェアしやすい個包装の大袋タイプ(ファミリーパック)や、持ち運びに便利なパウチタイプとして販売されていることが多いです。
スーパーではチョコレート売り場の大袋コーナーに、ドラッグストアでは吊り下げ菓子コーナーにひっそりと置かれていることもあります。
かつての「箱入り」の姿を探していると見逃してしまうかもしれませんが、中身はあの愛すべき焼きチョコそのものです。
一度は失われたと思ったものが、また手に入る。
これこそ、私たちが声を上げ続けることの意味であり、メーカーさんとの絆の証ですよね。
なぜ終売の噂が流れたのか理由を解説

ではなぜ、今もベイクは売っているのに、そしてグリコからは元々焼きチョコが出ていないのに、「販売終了」の噂がこれほどまでに根強く残っているのでしょうか。
その背景には、現代特有の情報伝播の仕組みと、季節性商品の宿命があります。
最大の要因は、やはり2019年の「森永ベイク販売終了」のインパクトが強すぎたことです。
ネットニュースの見出しには「焼きチョコ、販売終了へ」「あの味が消える」といったセンセーショナルな言葉が躍りました。
人はニュースの詳細よりも、見出しのインパクトを記憶に残しやすい生き物です。
「どのメーカーの」という主語が抜け落ち、「焼きチョコというジャンル自体が終わった」あるいは「有名メーカーの焼きチョコが終わった」という曖昧な情報だけが拡散されました。
SNSでは「焼きチョコ終わるらしいよ」「マジか、買いに行かなきゃ」という短文でのやり取りが加速し、正確な情報よりも感情的な情報が優先して広まりました。
その結果、グリコ製品を探していた人の耳にも「どうやら焼きチョコは終わったらしい」という情報が届き、「グリコの焼きチョコも終わったのか」という誤解に繋がったのだと推測されます。
また、焼きチョコ商品の「季節性」も誤解を加速させています。
焼きチョコは「溶けない」ことが最大のメリットであるため、メーカーや小売店は夏場(5月〜9月頃)に重点的に商品を展開します。
コンビニエンスストアの棚割り(商品の陳列計画)は非常にシビアで、季節ごとにガラリと変わります。
夏が終わると、焼きチョコのスペースは縮小され、代わりに口どけの良い生チョコや、冬季限定のメルティーな商品が並び始めます。
冬にふと「焼きチョコ食べたいな」と思って売り場に行っても、見つからない。
そこでスマホを取り出し検索すると、過去の「販売終了」のニュースが出てくる。
「ああ、やっぱり本当に終わってしまったんだ」と納得してしまう。
こうして、誤解が確信へと変わり、噂が再生産されていくのです。
でも、真実は違います。
焼きチョコは終わっていません。
むしろ、形を変え、場所を変え、私たちのすぐそばで生き続けているのです。
焼きチョコやグリコ製品の販売終了と代替品

「グリコ製品じゃなかったとしても、あの焼きチョコの味が恋しい!」
「メーカーなんてどこでもいい、とにかく手で溶けないチョコが今すぐ食べたい!」
そう思っている方も多いはずです。
ここからは、廃盤商品ハンターである私が実際に足を使い、舌を使って見つけ出した、2025年現在手に入る最強の「焼きチョコ代替品」たちをご紹介します。
単なる代用品と侮るなかれ。
コンビニ各社やメーカーがしのぎを削り、中には本家を超えているのではないかと思うほど進化した商品もありました。
終わりは新しい出会いの始まり。
あなたの新しい「推しチョコ」が、きっとここに見つかるはずです。
セブンのチョコ焼いちゃったが驚きの進化

まず真っ先におすすめしたいのが、セブン-イレブンのプライベートブランド「セブンプレミアム」から発売されている商品。
その名もズバリ、「チョコ焼いちゃった」です。
この潔すぎるネーミング、店頭で見かけた瞬間に思わずニヤリとしてしまいました。
「焼いちゃった」なんて、まるで失敗したかのような軽いノリですが、その実力は本物です。
実際に購入して食べてみましたが、一口食べた瞬間に衝撃が走りました。
外側は「カリッ」というよりは「サクッ」とした軽快な歯ごたえ。
そして中は、驚くほどしっとりと濃厚なチョコレートが詰まっています。
本家のベイクと比較すると、こちらの方が若干チョコレートの密度が高く、ブラウニーに近いようなリッチな食感を楽しめます。
特筆すべきは、そのフレーバー展開の巧みさです。
私が食べた「塩ショコラ味」は、チョコレートの甘さを微量の塩が見事に引き締めていて、甘ったるさが全くありません。
夏場の塩分補給とまでは言いませんが、暑い日に汗をかいた後でも美味しく食べられるよう計算し尽くされた味です。
また、抹茶味などのバリエーションも季節限定で登場しており、飽きさせない工夫もさすがセブンイレブンといったところ。
価格も税込192円(※調査時)と、コンビニスイーツとしては手頃です。
ジッパー付きのパウチに入っているので、仕事中に少しずつつまむのにも最適。
デスクに置いておいても、パッケージがおしゃれなので様になります。
さらにセブンイレブンでは、「GUILTY’S」というブランドラインで、焼きマシュマロとザクザクのチョコを組み合わせたクッキーなども展開しています。
「焼成スイーツ」というカテゴリ全体を強化している印象があり、焼きチョコ好きにとってはまさに楽園です。
「焼きチョコ難民」の受け皿として、これ以上ないほど優秀なプロダクトです。
もし店頭で見かけたら、迷わずカゴに入れることをおすすめします。
ファミマとローソンのPB商品を徹底比較

セブンイレブンだけではありません。ファミリーマートとローソンも、それぞれ独自の戦略で「焼きチョコ」市場に切り込んでいます。
まず、ローソンから見ていきましょう。
ローソンは「食感(テクスチャー)」にフォーカスした商品を展開しています。
私が特に気に入ったのは「かるほろ焼きチョコ」です。
名前の通り、口に入れた瞬間の「軽さ」が尋常ではありません。
噛むというよりは、舌の上に乗せて上顎で押し潰すと、ホロロロ……と優しく崩れていくような感覚。
エアインチョコと焼きチョコのいいとこ取りをしたような、ハイブリッドな食感です。
ガリッとしたハードな焼きチョコを求めている人には少し物足りないかもしれませんが、仕事や家事で疲れた時に癒やしを求めている人には、この優しさが染みるはずです。
また、冷蔵のスイーツコーナーにある「濃厚ベイクドショコラ」も見逃せません。
こちらは常温菓子とは違い、ねっとりとした生チョコのような濃厚さを持ちながら、表面が焼かれていることで香ばしさも楽しめるという逸品です。
次に、ファミリーマートです。
ファミリーマートのアプローチは少し異なり、「ベーカリーとの融合」がテーマになっているように感じます。
注目すべきは「クリスピーチョコサンド」や「チョコマカロンクロワッサン」といった商品です。
これらは単なるチョコレート菓子ではなく、パンや焼き菓子としての要素が強いのが特徴です。
「クリスピーチョコサンド」は、パリッとした食感のチョココーティングの中に、サクサクの生地が隠れています。
「焼きチョコ」そのものではありませんが、「焼いた生地」と「溶けにくいチョコ」の組み合わせによって、夏場でも安心して食べられるチョコ体験を提供しています。
また、ファミマはPBのお菓子コーナーでも、ひとくちサイズの焼き菓子系チョコを充実させており、食べごたえを重視する層に支持されています。
「軽さのローソン」か、「満足感のファミマ」か。
その日の気分に合わせてコンビニを使い分けるのも、新しい楽しみ方かもしれませんね。
溶けないチョコならinバーが隠れた名品

「味や食感も大事だけど、とにかく夏場のアウトドアでも絶対に溶けないチョコを持ち歩きたいんだ!」
そんな機能性重視のアクティブな方にご紹介したいのが、お菓子売り場ではなく、健康食品売り場にある隠れた名品です。
森永製菓の「inバー プロテイン ベイクドチョコ」。
そう、プロテインバーです。
「え、プロテイン? 美味しくなさそう……」「パサパサしてるんじゃないの?」と敬遠しないでください。
これは断言しますが、数あるプロテインバーの中で、最も「お菓子として完成されている」のがこの商品です。
構造としては、大豆パフやアーモンドをチョコレートに練り込んで、バー状に成形して焼き上げたもの。
つまり、製法的には完全に「具入りの巨大な焼きチョコ」なんです。
手で持っても全く溶けない耐熱性は、通常の焼きチョコを遥かに凌駕します。
炎天下の車内に置いておいても、形を保っていられるほどのタフさです(※推奨はしませんが)。
味も、プロテイン特有の粉っぽさはほとんど感じられず、ビターなチョコレートの味わいとザクザクした食感が楽しめます。
「ベイクドビター」というフレーバーもあり、こちらは甘さが控えめで、カカオの風味がより強く感じられます。
甘すぎるお菓子が苦手な大人にとっては、むしろこちらの方が美味しく感じるかもしれません。
さらに栄養面でも優秀です。
1本でタンパク質が約15g摂れるだけでなく、ビタミンB群なども配合されています。
カロリーや糖質が気になるダイエット中の方にとっても、罪悪感なく食べられる「置き換えおやつ」として最適です。
私は夏場の外出や登山の際には、必ずこの「inバー ベイクドチョコ」をバッグに忍ばせています。
溶けたチョコでバッグの中が大惨事になる心配から解放されるだけでなく、小腹満たしと栄養補給が同時にできる。
まさに、現代人のための最強の焼きチョコと言えるのではないでしょうか。
神戸ローストショコラを冷やす裏技を紹介

「代替品もいいけど、やっぱり私はグリコの味が好きなんだ!」
「あのグリコ特有のカカオの風味が忘れられない!」
そんな生粋のグリコファンの方には、現在販売されている「神戸ローストショコラ」を使った、ちょっとした裏技を提案させてください。
それは、「冷凍庫でキンキンに冷やして食べる」という方法です。
先ほど申し上げた通り、神戸ローストショコラは焼きチョコではないため、常温では溶けやすい商品です。
しかし、これを冷凍庫で一晩凍らせてみてください。
すると、どうでしょう。
通常の冷蔵よりもさらに硬く引き締まったチョコレートは、噛んだ瞬間に「パキッ!」と小気味よい音を立てます。
そして、口の中の温度でゆっくりと表面が溶け出すにつれて、閉じ込められていた自家焙煎カカオの香ばしい香りが一気に広がります。
この「硬質な食感」と「後から来る香り」のコントラストは、焼きチョコの体験に通じるものがあります。
焼きチョコが「熱」を加えて食感を作っているのに対し、これは「冷」を加えて食感を作っているわけです。
アプローチは正反対ですが、到達する「カリッとした食感の楽しさ」は驚くほど似ています。
特に試していただきたいのが「ゴーフル」入りのタイプです。
中に入っているゴーフル風クランチが冷凍されることで、さらにサクサク感が増し、外側のパキパキチョコとのハーモニーが絶妙になります。
「芳醇カカオ」ならビターな大人の味わいに、「クリーミーミルク」なら濃厚なアイスクリームのような味わいに変化します。
夏場、持ち歩くことはできませんが、お風呂上がりに冷凍庫から取り出して食べる「冷やし神戸ローストショコラ」は、一日の疲れを癒やす最高のご褒美になります。
メーカーが推奨している食べ方ではないかもしれませんが、愛する商品を自分なりに工夫して楽しむのも、ファンの特権ですよね。
似てるお菓子で新しいお気に入りを発見
最後に、視点を少し広げて、「構造的に焼きチョコに近いお菓子」にも目を向けてみましょう。
焼きチョコの本質が「手が汚れない」「サクサクした食感」「チョコと焼き菓子の融合」にあるとすれば、選択肢はもっと広がります。
例えば、ロッテの「パイの実」や「コアラのマーチ」。
これらは誰もが知る伝統的なお菓子ですが、よく考えてみてください。
「焼いた生地(パイやビスケット)でチョコを包んでいる」という構造は、ある意味で「焼きチョコの逆転の発想」です。
焼きチョコは「チョコの表面を焼いて殻を作る」のに対し、これらは「小麦粉の殻でチョコを守る」アプローチです。
結果として、どちらも「手につきにくく、サクサクして美味しい」というゴールに到達しています。
特にパイの実をオーブンで軽く温めて食べる「焼きパイの実」は、中のチョコがとろりと溶け出し、焼き立てのフォンダンショコラのような味わいになります。
また、明治の「ガルボ(galbo)」も忘れてはいけません。
ガルボは「焼き菓子にチョコを染み込ませる(含浸させる)」という特殊な製法で作られています。
これも広義には焼きチョコの親戚と言えるでしょう。
あの独特の「サクッ、ジュワッ」という食感は、ベイクとはまた違った中毒性があります。
ポケットに入れても溶けにくいコーティングが施されているタイプもあり、携帯性も抜群です。
「グリコの焼きチョコ」という幻影を追いかけるのをやめて、売り場全体を俯瞰してみると、そこには魅力的な「溶けないサクサクチョコ」たちが溢れています。
いろいろ試してみると、「あ、私、実はこっちの方が好きかも」という運命の出会いが待っているかもしれません。
お菓子の世界は広大で、そして日々進化しています。
一つの扉が閉ざされたとしても、その隣には必ず新しい扉が開いているものです。
焼きチョコのグリコ販売終了説の結論まとめ
長きにわたる「焼きチョコ探索の旅」、いかがでしたでしょうか。
今回の徹底調査で明らかになった事実は、以下の通りです。
まず、「グリコの焼きチョコ」という製品はそもそも存在せず、森永製菓の「ベイク」や、グリコの「神戸ローストショコラ」「ポッキーミディ」などの記憶が混ざり合って生まれた誤解である可能性が高いということ。
そして、私たちが探していた「あの味」の正体である森永ベイクは、一度は終了したものの、ファンの力で復活し、今も市場で生き続けているということ。
さらに、セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどのコンビニPB商品、あるいは森永のプロテインバーなど、焼きチョコの遺伝子を受け継ぐ新しい選択肢が次々と生まれていること。
「販売終了」という言葉には、どこか寂しい響きがあります。
しかし、それは同時に、私たちがその商品をどれだけ愛していたかを再確認する機会でもあります。
そして、その愛着を新しい商品へと向けることで、私たちのお菓子ライフはもっと豊かになっていくはずです。
明日、スーパーやコンビニに行ったら、ぜひお菓子売り場をじっくり眺めてみてください。
きっとそこには、あなたを待っている「新しい相棒」がいるはずですから。
もし森永ベイクを見つけたら、「おかえり」と心の中で呟いて、カゴに入れてあげてくださいね。
| 製品名 | メーカー | おすすめポイント |
|---|---|---|
| ベイク(BAKE) | 森永製菓 | 元祖焼きチョコ。復活して現役販売中。 |
| チョコ焼いちゃった | セブンプレミアム | 手軽に買えるコンビニの傑作。濃厚さが魅力。 |
| かるほろ焼きチョコ | ローソン | エアリーな食感で癒やされたい時に。 |
| クリスピーチョコサンド | ファミリーマート | ベーカリーとの融合。食べごたえ重視派へ。 |
| inバー プロテイン | 森永製菓 | 絶対に溶けない機能性最強の代替品。 |

